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これからの時代へ20代の覚悟
若者が「国家を衰退から如何に救うか」というマクロの視点で物事を考えるのが重要であるのと同じぐらい、「国家が衰退した場合に己の身を己で如何に守るか」を真剣に考える事は不可欠であると思う。


そのためには今の20代が働き盛りの40代・50代になる20年・30年先後に一体どのような世界になっているのか自分の頭で予想し、それに対応したリスク管理をしていくことが重要になる。
勿論、冷戦構造・BG(Before Gates)・高度経済成長の時代であった今から30年前の1980年に現在の日本と世界の状況を誰も予想出来なかったように、2010年の目で未来を予想することの精密性は望むべくもない。ただそれでも「自分なりに未来を予想し、それに対応した行動を取ること」なしに時代に向き合うことは出来るはずがない。


近い将来(例えば5年~10年先)の日本は比較的容易に想像出来る。
①日本の借金がGDP比200%、1000兆円台に突入
②労働人口の減少・社会保障費の増大・年金債務の拡大の少子高齢三重苦
③市場環境のグローバル拡大による外国人採用数の上昇、若者の失業率の増加

この辺りが誰でも言える現在のトレンドを鑑みた短期的将来予想となる。


特に③点目に関して、北京大学や清華大学といった大学から国内大手企業への外国人採用(本社勤務)を受託しているベンチャー人材系企業に務める友人に聞くところ、ニュース(知らない人はユニクロ~パナソニック~コマツ辺りの動向はせめて押さえるべき)に出ているトレンド以上の採用の外国人シフトが加速しているらしい。

同時にこれまでの日本企業のナショナル・スタッフ採用形態とは異なり、ようやく日本企業(の中でも現在は特に良質な大手企業)もグローバルな人材獲得競争に対抗すべく「グローバル統一人事」を導入しつつあるあるようだ。「モノ・カネ・情報」に対してグローバル化が遅れている「ヒト」にもグローバル化の流れが押し寄せている。


前述の友人との会話の中で特に興味深かった点としては、
優秀な学生といっても企業が必要としている人材は潜在マーケット規模が大きい中国・ヴェトナム・インドといった国々の学生で、例えば若者の高失業率が問題となっている韓国の大学生は想定には入っていない点、があった。

韓国の高麗大学や延世大学の2・3カ国語は当たり前・起業目的で離職する率が低い人材よりも、あくまで今後マーケットを取りに行くための現地人材(既存のナショナル・スタッフではなく人事的には日本人と同等の現地人材)の獲得が必要。その場合には日本語能力を要求しない・多少の起業離職リスクも引き受けるといった企業心理が見えてくる。


近い将来(例えば5年~10年先)の世界トレンドについては僕は以下のように見ている。
①新興国中心の経済成長(これは猿でもわかる)
②アウトソーシングの加速による均衡で知的労働者(特に会計士)の相対的価値が低下
③M&Aの継続やグローバル人材獲得による多国籍企業の業務効率化と市場影響力が拡大
(新興国発で潤沢なキャッシュを持つ企業による先進国企業の買収の拡大も含む)
④国境を跨いで働く人間の増加傾向が継続

論拠としてはC・K・プラハードの
『ネクスト・マーケット』 やダニエル・ピンクの
『ハイ・コンセプト』、リチャード・フロリダの
『クリエイティブ・クラスの世紀』などなど...


僕はこういった状況を踏まえて日本の10年後・20年後で悲観的にも楽観的にも、
・国家財政の悪化により資本売却・国債の海外販売比率が増加=外国資本への市場開放が加速
・特に中堅の日本企業が中国やインドと言った国々の資本に買収される可能性(例えば自動車関連のメーカー・ホテル・アパレルetc.)

を真剣に考えている。「とはいえ日本はまだまだスゴい!!」と気を張る人たちの言い分も理解しているつもりだし、僕は日本的な価値観や物事の良い部分を十分に理解していると思う。ただ今の日本が起死回生の明治維新の時代のような頑張りをしない限り(強い政府・時代適合した教育・強烈な危機意識)、外資が日本にどんどん入っていくことは避けられない。


あるいは(日本人は別名ハゲタカと信じている)外資の参入を拒んでデフォルトが起きた場合には、半鎖国状態でChikirinさんの予想に近い「日本はアジアのイタリアに」なる選択肢もあるとは思う。ただそうなった場合でも、以下の論調を退けるものではない。


最近よく一緒にいる某就職支援団体の代表者との話からの所感として、多くの20代は考え方を変える必要性があるとつくづく思う。これから人並み以上の暮らしをしたければ就職の考えは、
①グローバルな競争に身をおき外資系企業に就職出来る能力を身につける
②韓国のように国内大手企業(グローバル企業)への熾烈な就職競争に勝ち残る戦いに身をおく(既に進行中)
③買収された時に外国人(アジア人)の上司のもとで働けるコミュニケーション能力を身につける
④外国人を相手に日本国内の資源を必要とする外貨獲得産業に身をおく(例えば観光業や高付加価値の農業)

あたりで勝負をしていくのが現実的な路線だと思うが、そういった考えなしにただただ就職活動をしている学生があまりにも多い。もちろん日本は依然として国内市場が大きい国だし、メガバンクやJRのような“潰れなさそうな”企業に就職人気が集まることに理解は出来るが、今後伸びていく場所に身を置くならいずれにせよキーワードは「グローバル」「海外で働きたくない」新入社員は結構だが、「グローバル思考」のない者には21世紀の明るい未来があるとは思えない。


幸いな事に僕たち20代には守るべき既得権益も資産も(将来の年金保証も)大してないのだから、「なんとかなるだろう」「とはいえ国は大丈夫」といった茹でガエルの精神から脱却し、改めて福沢諭吉的「一身独立して一国独立す」の精神を持つべきだろう。それが嫌ならLOHAS的暮らしを追求する方が良い。


「入れたらラッキー」「安定志向で大手・公務員」的な安直でほとんど思考停止状態の就職をさっさとやめて、時代適合していると自分の頭で考える能力をしっかりと身につける20代を過ごすべきだ。

それを持たない人間は、いよいよ「下流社会」に沈んでいく可能性が高くなる。
[2010/07/31 08:24] | 日々の想考 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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